●江戸明治和本●〈官許〉六諭衍義提要 【判型】中本1冊。縦185粍。 【作者】勝田知郷(商量軒)作。 【年代等】天保15年頃刊。［京都］勝田知郷蔵板。 【備考】分類「往来物」。『〈官許〉六諭衍義提要』は、天保15年序・刊『〈官許・首書画入〉六諭衍義大意・〈官許・首書画入〉六諭衍義附録』の概要を詳しく紹介した書。まず同書上巻について、『六諭衍義』の成立から日本への流入、日本版の『六諭衍義』『六諭衍義大意』の官刻、江戸と京都から全国的に流布したこと、江戸町奉行・大岡越前守や大坂町奉行・平賀信濃守における普及促進等に言及し、中・下巻については『同附録』に取り上げた人物を簡単に紹介したうえで、日本の学校の歴史や文教政策の歩みに言及し、『六諭』が天下の風教の根本であること、特に『六諭衍義大意』は「貴賤ともによく耳に入易く教誨に便なる」ことを強調する。 ★原装・題簽付・状態概ね良好。稀書(他に所蔵無し)。