古砥部焼煎茶碗と唐木一文字盆 可愛らしい古砥部焼の煎茶碗5客と湯冷まし、木目が美しいタガヤサンの一文字盆になります。 愛媛県砥部町を中心に作られる陶磁器です。背後の産地から良質の陶石が産出することと、大洲藩の庇護のもと発展を遂げ、さらに伊予の松前の商人が目をつけ松前の唐津船で全国へと販路を広げてゆきました。このお品はとても丁寧な絵付けがほどこされています。河畔にゆれる柳と、空を舞うつばめを染付けと色絵で優美に表現しており、古砥部焼きの優品であります。 一文字盆は唐木で、これも珍しいタガヤサンという材の盆です。 一文字盆は煎茶道で煎茶碗を一列に並べて運ぶ盆のことで、紫檀や肥松などの材を使って作られますが、本品の材はタガヤサンという木で作られています。シタン、コクタン、タガヤサンというほど唐木を代表する木材ですが、その内豆科のタガヤサンは産出量が非常に少なく、希少な材です。漢字では鉄刀木と書き、その通り大変に硬く重たい木材です。産地はミャンマー周辺地域ですが近年は資源保護から伐採が禁じられており、さらに貴重となっている木材でもあります。 木目が美しく、特徴的な縞模様が魅力です。タガヤサンの一文字盆は特に希少なものといえます。 一文字盆 ヨコ359ミリ タテ94ミリ 高さ17ミリ 煎茶碗 口径 66ミリ 高さ 45ミリ 湯冷まし 長さ 98ミリ 横幅 77ミリ 高さ 45ミリ 煎茶碗、湯冷ましは無傷完品です。 一文字盆は使用された痕跡はありません。 宜しくお願い致します。