日本では茶玩という名前が一般的になっている紫砂などで作られた小さな置物です。中国語では「茶宠（茶寵）」といい、茶壺同様コレクション価値の高い品物として知られています。茶玩は、中国で縁起物と考えられているものがほとんどです。 これは何偉斌氏＊の作品で枯葉の上にカタツムリが造形されています。秋の音が聞こえてくるようなこの作品は「延年益寿（長寿）」と名付けられ長寿を象徴する黄色いカタツムリが秋を感じさせる枯葉と共に精緻に造形されています。ピラミッドの頂上に登るのはワシではなくカタツムリで闘争と忍耐を象徴しています。カタツムリはゆっくりと登りますが忍耐強いです。カタツムリは世界で最も多くの歯を持つ動物です。 物語が見えてきます。 昔々、静かな森にモチという小さなカタツムリが住んでいました。モチはいつも同じ木の周りをゆっくりと歩いていました。ある日モチは森の中で美しい輝きを見ました。それはきらめく星のようでした。モチは輝きを追って森の奥深くへ行くと、そこには小さな魔法の泉があり泉には幸せをもたらす魔法の水が満ちていました。モチは興奮して泉に近づき一滴の水を飲むと、不思議なことに足取りが軽くなり心が満たされたように感じました。その日からモチは森を歩き回り、幸せをもたらすという使命を果たし人々の家を訪れ幸せのメッセージを届けました。人々は彼の訪問を楽しみにしていました。彼は小さなカタツムリでしたが、幸せをもたらす力は大きくモチの物語は人々に勇気と幸せをもたらしました。彼は森で最も愛されるカタツムリとなり、その輝きは星のように輝き続けました。 ＊何偉斌氏は江蘇省の傑出した若手陶芸家。 1981年陶磁器の首都宜興市定樹鎮生まれ、幼い頃から紫砂文化の影響を受け、大学卒業後、紫砂造形デザインに携わり努力を重ね、その後多くの著名な師匠の指導を受け技術を磨きながら創作を続ける。素晴らしい作品の数々を生み出す。作品制作の過程において中国の伝統の革新と継承を非常に重視、卓越した職人技と適切な芸術的表現技術を用いて、独創的かつ独創的に過去を構築、現在を創造し新鮮さを注入している。高い精神性は作品の文化的な意味合いと価値を高める。彼の作品は国内の新聞や雑誌に何度も掲載され、コレクターからも支持されている。 仕様：長さ約11cm、幅7cm、高さ5cm 材料：紫砂 全ハンドメイド 専用箱付。