ジャワ島の有名なペカロガンの古いジャワ更紗です。 ここの工房は、オランダ系の人による経営が多くヨーロッパよりの華やかな多色の更紗が特徴です。 本品も見ての通り、5種類ほどの色を使っています。 これは蝋を置いては、剥がし、又蝋を置く、その作業を、色の数だけやっていると言う事が言えます。 例えば赤色～2色あります。これは乾かしては、再度染色しまた乾かす。 この様な染を繰り返してます。化学染料で有れば一度で染まるでしょうが天然染料は、簡単には行きません、納得のいくだけ繰り返します。 布が古くなってきますと、化学染料は、染料が枯れて朽ちて取れていくような雰囲気ですが、天然染料は、より深みを持った落ち着いた色合いになってきます。これなんか、そのいい例と思います。 ジャワ更紗の赤色の目標はメラ（赤）ダラー（血）～この色を出すのに各工房は苦労しているんですね。この布は特に、良い色に仕上がっていると思います。 時代的には100年は近いか、オーバーかと思います。多湿高温の国で、長い年月を無傷で乗り越えるのは簡単ではないです。 これにも虫食いの傷があります。写真に写りにくい、より小さな虫食いもあろうかと思いますが写真で確認ください。 布には経年変化によるしっとりした？クタッとした感じや古びがあります。 概略寸法　　約244㎝×約105cm