セイコー戦後1948（昭和23 ）年に亀戸精工舎で製造販売された（カメイド　シントー）7石になります。S字マークスモールセコンドの小ぶりのケースの個体になります。修繕履歴は令和7年2月になります。精度は追い込みましたが、テンプは非常に元気なんですが1日8分程、進みます。せっかちな個体です。もう一つは、シチズンF-戦後Ⅰ 型でこちらも1948（昭和23）年に製造販売されたCマークスモールセコンド10石の金張りトノー型スケルトン針のモダンな個体になります。こちらも小ぶりです。修繕履歴は不明です。こちらも進みます。当時は紳士用でも、今から見ればかなり小ぶりの物が、多く見られます。戦後の物資の乏しい中に登場したこれら2点ですが、80年近くどの様に時を刻んできたんでしょうか。今は、時間を正確に刻むのはしんどくなってはいますが、「頑張っとるよ」と言ってるような打音に聴こえます。是非聴いてあげてください。