これは相当にレアなモデルです。此方で扱うのは3台目。 クーガシリーズは5,7,8,とそれなりの数をこなして居ますが、この6はオークションでも殆ど目にしません。 クーガ7が載っている73年のカタログに近日発売予定として掲載されて居て、価格は￥13800とこの当時の3バンドモデルとしては低目でした。 ネットで探ると東芝が殆ど同じ時期に出したトライX1500と競合したモデルの様です。 東芝の1500の方は最近も2台扱って計10台位は扱いましたが、此方が漸く3台目と言う事は、余り数が出なかったのでしょう。 略同時期に出た同じナショナルののクーガ7のインパクトが非常に強く、アクセサリーも豊富でより魅力があったので、多少の価格差が有っても７を買った方が多かった為かと思われます。 このモデル単体で見るとそれなりに魅力はあります。 直接のライバルは矢張り価格の近い東芝のトライX1500で、価格、横長の外観、10cmのスピーカー、3バンドと主要スペックは一緒、大きな違いはクーガ6にはジャイロアンテナがあり、東芝はそれが無い代わりにACトランス内蔵である事です。 結構悩ましい選択ですが、小生ならば使い勝手から東芝を取ります。アダプターは不便ですから。それとチューニングスケールの視認性は東芝の圧勝です。 このモデルの売りの一つのジャイロアンテナですが、他のクーガの様にホップアップせず、自分の手で引き上げる必要があります。一方で、アンテナケースから見るとポータブルとしては最大級の長さのフェライトアンテナが入っているようですが、ケースを開けていないので確かな事は言えません。 この個体は外観、動作は大きな瑕は無かったものの電池が使えない状態でした。 汚れも相当なものでしたが、クリーニングは念を入れれば大抵のものは何とかな ります。このモデルは前回もそうでしたが凹凸の多いデザインで細部に入り込んだゴミの除去が大変です。 電極に繋がっているリード線が腐食で断線していましたので、別のリード線を繋ぎ直しています。 音、感度には問題無く不人気だったであろう割には望外に良い音、感度です。 電池付き。 届いた翌日までの買い手事由以外の不具合には責任を持って対応します。 値引きはリピーター様に限り多少対応可能です。