共箱入り「古伊万里錦手花蝶文様丸形四段小重鉢」とオレンジ色の「切子ワイングラス」２個です。 【古伊万里錦手花蝶文様丸形四段小重鉢】 共箱の色合い、持ち手の鉄錆、引き上げ蓋表に書かれた「錦手小重鉢」、特に「錦手」、蓋裏に書かれた持ち主の名前でしょうか「笠？原」などから。江戸～明治時代に使われていた古伊万里だと思われます。共箱は漆塗りではないでしょうか。共箱はしっかりと作られガタツキなく、蓋の開け閉めはスムーズです。裏側には重鉢の押し出し穴が。 重鉢は色彩豊かに描かれた錦手花喋文様です。四段小重鉢の一段目には金継ぎ跡が見られ、大切に使われていたことがよく分かります。 金継ぎが施されたアンティーク品ですが、経年や使用によると思われる汚れやくすみ、錦手の色褪せなどはほとんどなく、金継ぎヶ所以外にキズやヒビ、欠けなどもほぼありません。状態は比較的良好と言えます。なお、共箱の四段共に漏れのないことを確認しています。 大きさや重さはおよそ次の通りです。 重鉢：高さ（蓋あり）１１．７㌢、外径７．６㌢、内径７．１㌢、深さ２㌢×３、３㌢×１／ 共箱：高さ（持手含）１６㌢、横幅９．６㌢、奥行１０．５㌢／ 重さ：重鉢４００ｇ＋共箱２５０ｇ＝６５０ｇ／ 【切子ワイングラス】 カッティングに雑さはなく、オレンジ色が鮮やかなワイングラスです。 薩摩か江戸か、経年はなどは分かりません。 汚れやくもり、キズ、欠けなどはほとんど見られません。小気泡が若干。 大きさ（ほぼ同じ）、重さなどはおよそ次の通りです。 大きさ：口外径５．２㌢、内径４．９㌢、高さ１３㌢、脚高５．２㌢／ 重さ：９０ｇ、１０５ｇと多少差があります。 錦手小重鉢と切子ワイングラスは変な組み合わせですが、切子が薩摩切子ならば（あくまでも仮定です）薩摩島津藩と（古）伊万里の佐賀鍋島藩の組合せで面白いのですが。小重箱の料理と切子グラスのワイン（日本酒他でもよいと思いますが）を楽しんでいただければ幸です。