現行ではない少し昔のデュコフです。 オープニングは8でリンクと同程度の感触です。 所謂当たりの個体でリードミスをしたことはありません。低音から高音まで実にコントローラブルです。 デュコフはハイバッフルにかかわらず、ウォームな音色やサブトーンも得意で、4ビートのトラディショナルなジャズでも十分活躍します。リードはヘムケの3がベストマッチでした。 吹き込むギアを変えると超硬質でメタリックなデュコフトーンが炸裂し、その振り幅が楽しく時を忘れて吹き続けてしまいます。 デュコフ的なマウスピースは色々ありますが、この素材のギャリッとした音はどちらも再現できていないと思います。セオワニもとても良かったのですが、やはり上品なまとまり方がされており、こちらを推してしまいます。 付属のリガチャーは意外と良く響きます。ネジを変えるとまた変化しそうです。ロブナーのヴァンゴッホとも相性は良かったです。 テーブルに変色がありますが傷は全くありません。バイトプレートもツルツルです。 身の回りを整理しようと出品することになりました。 引き続き大切に使ってくださる方にお譲りしたいと思います。