戦前にアメリカでお仕事しておられた方が、あちらで見つけて日本に持ち帰ったお人形です。アメリカのものかヨーロッパのものかは不詳ですが、時代感、素材、作風、技巧などから考えて、おそらく後者と思われます。 大正期のビスクドールや三越ドールと一緒の帰国でしたので、同じ頃つくられたものかもしれません。時代についての詳細はこれ以上はわかりませんでした。 クロスドールで、作りがブドワールドールに似ていますが、それにしては際立って豪華な髪飾や衣装をお召しで、表情にも気品があります。そこに座っているだけで各別な存在感を放っています。 真珠やルビーを思わせる宝飾品の数々は、この方がかつての貴族か王族だったろうことを想像させます。 ドレスも凝っていてアンティークのレースに燻したような金銀のブレードが重ねられています。 ほっそりした美しい指にも宝石のついた指輪をはめておられ、両手を組んでお座りです。 ドレスの下にはちゃんと足もあり、シルクの靴を履いています。 なかなかでてこない逸品で、私もお迎え以降長く楽しませていただきました。 年代なりの経年感があり傷みについての説明がむずかしいので、写真でよくよくご確認くださいませ。 写真では見えにくい細かなところについての疑問がありましたら、私が見て触ってお答えできる範囲できちんと対応させて頂きます。ご遠慮なくどうぞ。 アンティークドール ビスクドール ビンテージドール アンティーク ブドワールドール 貴族