昭和国産腕時計 手巻き セイコークラウン 23石 ステンレスモデル稼働品

1961（昭和36）年8月に諏訪精工舎より製造販売され当時の高級機として登場しました。キャリバーナンバーは341になります。名前にクラウンと付きますが「グランドセイコー」のマイナーチェンジなのかと思う内容の時計です。実際に多くのムーブメントの部品が共用出来ます（内緒ですが） ムーブメントの仕上げの良さや、リューズを引き出すと秒針が止まる「秒針規正装置」が搭載されているところや、防汗パッキン入りのケースなどグランドセイコーの特徴を持っています。出品の物は1962年9月製造のステンレスケース（J14100E）の裏蓋がスナップ式のふんわり丸みのあるタイプになり、ラグ巾は19ミリになります。風防には使用キズが薄くありますがヒビや欠けはありません。文字盤には10時付近に剥がれがあります。 修繕履歴は不明です。歩度測定器の測定画像を最後に載せています。現状は良好な数値が出ています。OH後が大変楽しみな個体だと思います。生産期間は1964（昭和39）年頃までの4年間程になり、グランドセイコーと生産時期がほぼ一緒で、グランドセイコーよりも生産個数が多いと思いますが、余り見かけないクラウンスペシャルです。私は、故障したグランドセイコーをクラウンスペシャルから部品を移植して修繕するのと、故障したクラウンスペシャルをグランドセイコーから部品を移植して修繕するかを真剣に悩みます。現実は稼働品のクラウンスペシャルと出会う事が中々無いのは、このことも影響しているんですかね。尚更、クラウンスペシャルが好きになりませんか？